東京凰籃学院 中学受験の部屋

勉強の動機付けについて


1 勉強そのものを楽しいと思わせよう

 よくやってしまうのが,「あの中学はいい学校だから」というパターン。それで燃える子もいますが,案外親の見ていないところでは空想にふけって勉強しなかったりします。やはり,科目のおもしろさを教え,勉強それ自体に夢中になるようにもっていくのが理想的です。

2 解ける問題は20%以上

 勉強の楽しみの半分以上は「解けた」ことへの喜びです。これを与えるようにしましょう。また,解けそうな問題をやらせるのは復習の意味もあります。

3 プロに任せよう

 上のようなことや具体的なカリキュラムを含め,子供を合格まで引っ張っていくには,やはり専門家に任せるべきです。餅は餅屋ということもあります。

4 子供は二重否定を理解できない

 「勉強をしないと合格しませんよ」という表現は至る所に見られます。しかし,これに対して,「じゃあ勉強しようか」と考える子は案外少ないものです。多くの子は,深層ではこういう言い方を単なる「攻撃」と見なします。このへんが大学受験と異なり,小学生の難しいところです。しかも子供にとっては「合格しません」のところばかり印象に残り,やる気をなくす一方です。

 逆に,「勉強すれば合格するよ」と言えば,子供は印象としてこの言葉を助言と取ります。ポジティブな言い方を心がけましょう。

5 引き際も肝心

 「ケース・スタディ」「脱出のカンどころ」でも述べたとおり,無理して受験しても大きな犠牲が発生することがあります。このチェックは親御さんでないとできないかもしれません。「ダメでもともと」「落ちたら公立へ行けばいいさ」式の考え方で受験させてしまうのは危険です。中学受験に落ちた子で,その後やる気をなくしてしまう子はあまりにも多いからです。これについては,別の機会に具体例とともに述べたいと思います。


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