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Q 小6になって偏差値が急に下降してしまいました。なぜでしょうか。また対処法はあるでしょうか。

A 小6になってからの偏差値低下は,ごく普通の現象です。これまであまりまじめに勉強していなかった子の中にも才能のある子はけっこういるもので,そういう子が小6頃に急に伸びてきたりします。小6といえば,多くの子が本格的に学力の伸びはじめる時期です。これ以降,中3頃までに,たいていの子は著しい知能の発達を見ます。

 よく中学受験で,「あまり勉強しないのに受かった」「塾に行かなかったのに有名中学に受かった」という子がいますが,これは往々にして発達段階の問題です。さらに,中学受験が近づくと,まるで別人になったように一生懸命勉強する子もいます。

 従って,偏差値が低下することよりも,それに伴って生徒さんがやる気を無くしてしまうことのほうが重大な問題です。そこでまず,「周囲が頑張っているから偏差値低下はある程度は仕方ない」ことを説得しておく必要があります。

 やる気をなくすと,新しいことが頭に入らなくなります。万一,そのような状況が見られたら,学習の仕方を次のように工夫してみましょう。

(1)解ける問題を必ず一定程度含むようにアレンジする

(2)新しい問題や,解けない問題に出会ったら,必ず一定期間後に復習し,反復によって必ず解けるようにする

(3)計画を生徒さんだけに任せない

(4)塾の宿題が,周期的に復習できるようになっているかどうかチェックし,あまりに不規則なら,塾のカリキュラムの取り扱いについて再考する

 成績を上げる最大の秘訣は上手な復習です。よほど天才的な子でない限り,反復しなければ新しいことは覚えられません。そのためには腕のいい家庭教師が必要になることもあります。このコーナーの他の記事も参考に,工夫してみてください。

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