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Q よく「努力と才能」といいますが,才能のない子でも頑張れば伸びるのでしょうか。

A 無理をして足を引っ張らない限り必ず伸びます。勉強では,「努力する」「頑張る」というイメージをもった時点で敗北する危険がありますから注意しましょう。勉強において「頑張らせる」というのは,苦闘をさせることではなく,実は,できる限り自然かつ摩擦なく勉強を進めることができるように環境を整えてやることを意味します。

 実際には,次のような点に留意するとよいのではないでしょうか。

(1) 発達段階

 学力が急激に伸びるのはだいたい小5から高3までの間のうち2年間ぐらいです。その時期が中学受験と重なれば有利になりますが,遅いほうにずれることも多いですから無理しないようにしましょう。そして伸びる時期が来たら重点的に支援してあげればいいのです。

(2) 勉強の習慣

 これは重要です。低学年のうちから「勉強は当然」「知ることは楽しい」「ゲーム感覚で覚える」という空気の中で,勉強の習慣を無理なく身につけた子は抵抗なく受験勉強に向かうことができます。逆に遊びすぎた場合や無理があった場合,あるいは「勉強は苦闘である」というイメージを持ってしまった場合は,勉強嫌いになって受験期に拒否反応を示すことがあります。

 小学校低学年から塾に行かせる親御さんの動機は,学力どうこう以前に,勉強の習慣を自然に身につけさせることにあります。

 以上の2点をクリアすれば,順調に実力は伸びていきます。それが傍目には「才能」と映るのではないでしょうか。

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