東京凰籃学院
世界史第2問:的中対照表
'99 東大入試問題 | 凰籃学院教材から |
世界史第2問 問(1) 1500年から1600年の間にヨーロッパ全域で価格が上昇し,ほとんど3倍から4倍になっている。この現象を何とよぶか。 |
価格革命 新大陸の銀の流入はヨーロッパにも大きな影響を与えた。この銀の大量流入がヨーロッパにもたらした影響を簡潔に1行半以内で説明せよ。 (東大世界史夏) スペイン王国の海外進出によって起こった価格革命について4行以内で述べよ。 (東大世界史3) 地理上の発見がヨーロッパの社会に与えた影響を12行以内で説明せよ。 (東大世界史夏) |
問(2) 1450年のヨーロッパにおける小麦の最奥価格と最低価格との比は6.8であったが,1750年の最高価格と最低価格の比は1.8に縮小している。このことの背景にはどのような変化があったか。2行以内で記せ。
問(3) グラフ内の折れ線は,地中海沿岸a,北西ヨーロッパb,北東ヨーロッパcの代表的な都市における価格変動をしめす。中世末から近代にかけて経済活動の中心が移動したこと,aとbは17世紀前半に考査して相対的位置が交代していること,cはほとんど常にヨーロッパの最低値に近いことに注目しながら,この期間のヨーロッパの商工業と農業をめぐる地域間の関係について,3行以内で記せ。 |
ヨーロッパ経済圏の移動 北欧,南欧における二大遠隔地交易はヨーロッパ経済に大きな変革をもたらした。これらの貿易の内容と,それがヨーロッパの都市,農村および文化に与えた影響を合わせて20行以内で述べよ。その際以下に示した語句を一度は用い,用いた語句に必ず下線を付せ。 コミューン運動 周辺農村 イタリア承認 封建領主 荘園制 農場領主制 ブリュージュ ルネサンス (創作テスト講座3) |
問(4) インドの,イギリスおよび中国との貿易収支に関して,この器官に見られる顕著な変動を生じさせた理由は何か。a,bそれぞれの国の名称と主な取引商品に言及しつつ,4行以内で記せ。 | イギリス綿布によるインド木綿工業の圧迫 イギリスは,18世紀末から19世紀はじめにかけての戦争でヒンドゥー教徒のマラータ族を破り,ボンベイ地方を奪ったのに続くこの勝利で,そのイインド支配を不動のものにした。 ( 2) 下線部イの直後に,イギリスはどのようなインド支配を行ったか。4行以内で記せ。(東大世界史3) イギリス産業革命が19世紀中頃アメリカ,インド,中国に与えた影響について20行以内で説明せよ。 (東大世界史1) (2)周知のように,イギリスの産業革命は特定の工業分野から始まった。これがその後の世界史を大きく規定することになる。ではこの分野とは何か,またこの業種から産業革命が興ったことがその後の世界史にどのような影響を与えたか,簡潔に述べよ。 (東大世界史1) |
問(5) 19世紀後半から20世紀にかけては,南アジアや東南アジアでは,輸出向けの一次産品生産が発展し,そのために多数の労働者が海外から移動した。ビルマとマレー半島の2地域について,こうした特徴をもつ産品として最も重要なものを,両地域合わせて3品目挙げよ。 | 東南アジアのプランテーション産物 19世紀半ば以降,各国植民地に中国・インドからの労働力の移動が増大した。その理由,移動先,ならびに従事した仕事の内容について5行以内で述べよ。 (東大世界史1) |
問(6) aの都市(マニラ)では16世紀後半から18世紀にかけて盛んな国際交易が行われていた。この港市の名を記せ。また,そこで行われていた交易の主要な内容を1行以内で述べよ。 | マニラとメキシコ銀 中国史における江南地域の発展について,三国時代から清代にいたるまでを展望して,14行以内で述べよ。 (東大世界史冬) 15世紀以降東南アジアに何が起こり,その結果として20世紀中頃までにこの地域はどのような歴史を歩むことになったのか。マライ半島,フィリピン,インドネシアの地域を中心にして,以下の語を用い15行以内で説明せよ。(語句略) (東大世界史2) |
問(7) b島(台湾)は17世紀に経済上,軍事上の要地として注目され,諸勢力の争奪の的となった。17世紀にこの島を支配した三つの主要な勢力に言及しつつ,その勢力の交代の過程を3行以内で述べよ。 | 台湾統治権力の交代 清朝の外交史は,苦心と工夫と激動の歴史であったといってよい。様々な変転を見た清朝の外交政策の推移について,20行以内にまとめて記せ。 (東大世界史3) 清朝のこのような独裁制の強化はいつ頃から行われ,その結果いかなる政治的成果が生まれ,清朝はどのような発展を見たか。内政・外交ともに注目しながら,15行以内で説明せよ。その際,以下に示した語句を一度は用い,用いた箇所には下線を付すこと。 内閣制度 地方官 青海 官僚 (東大世界史春) 次の3点について答える形で,合わせて7行以内の説明文を作成せよ。 (1) 清による中国統一が完成したのはいつの時点であると考えられるか。 (2) そのように考えられる理由は何か。 (3) (2)で根拠となった事実の経過はいかなるものか。 (東大世界史春) 第1回十字軍以降,17世紀初頭にいたるネーデルラントの動向について,政治・産業・宗教・対外政策等の視点から,14行以内で多角的に論ぜよ。 (東大世界史冬) |
問(8) 18世紀に地図上のC地点で,中国・ロシア間の国境と貿易方法を定める条約が結ばれた。こお貿易を通じて中国に輸入された主な産品を一つ挙げよ。また,中国,ロシア間の東部国境線について,1800年時点と1900年時点での国境線を地図上のイ〜ニからそれぞれ一つずつ選び,記号で記せ。 | 中国・ロシア間国境確定の歴史とその意義 清朝とロシアとの国境画定の歴史はそのまま清朝衰退の歴史の象徴として見ることができる。図の1〜4の国境線の画定について,図を参考にしながらその内容を簡単に説明し,さらにそれらの国境画定が中国清朝にとってもつ意味を述べよ。解答は20行以内とし,次の語を必ず用い,使用した語句には下線を付すこと。(図略) レジス ムラヴィヨフ ウラジオストーク 九龍半島 (東大世界史2) |
コメント やや難しい設問も含まれるが,解答内容はいずれも基本。例年のことだが,教材の内容で,すべての必要事項を網羅している。入試問題と類題をよく照合してみてほしい。東大入試が何を求めているかが見えてくるはずである。 |