東京凰籃学院
'99東大入試的中例 化学
'99東大入試問題 |
凰籃学院教材から |
化学第1問 エ ガラスアンプルを破った後,装置全体の温度が再び300Kに戻るまで放置した。ウの反応で発生した気体はフラスコT側の水銀柱をどれだけ押し下げるか。 オ 続いて,コックBを開けた。十分に長い時間放置すると,最終的にフラスコUの塩化リチウム水溶液の質量モル濃度はいくらになるか。 |
可動な仕切をもつ密閉系 以下の装置で A室,B室を27℃の湿った空気1.00atmでみたす。1 A室に乾燥剤を入れて水蒸気を除いたところ,A室の体積が0.990lになった。水蒸気のモル百分率はいくらであったか。2 乾燥剤を除き, A室を加温する。何℃まで加温するとB室で液体の水が出現するか。ただし27℃での飽和蒸気圧を24.0mmHgとする。(以下略)(創作テスト講座) 蒸気圧差による水蒸気の移動 密閉できるガラス製容器中に, 1.44重量%の塩化ナトリウム水溶液,1.10重量%の塩化カルシウム水溶液,9.31重量%のショ糖水溶液をそれぞれ同重量ずつ入れたビーカーA,B,Cを置き,空気を除いたのち長時間一定温度で放置した。最終的にどうなるか説明せよ。ただし,塩化ナトリウム,塩化カルシウム,ショ糖の式量または分子量は,それぞれ58.5,111,342とする。(東大化学2) |
化学第2問 実験1で得た結晶 (硫酸銅)を取り出して室温で乾燥させ,そのうち100mgを徐々に加熱しながら質量を測定したところ,図1の結果を得た。キ 実験2において270℃まで加熱したときに得られる物質の化学式を記せ。 ク 実験2において150℃まで加熱したときに得られる物質の化学式を記せ。また,その理由を2行以内で述べよ。 ケ 実験2において50℃から90℃付近までの比較的低温で大きな質量変化が起こり,その後200℃以上の高温でさらに質量が変化した。このように質量変化が低温域と高温域で明確に分かれた理由を,銅(U)錯イオンの配位数と関連づけて,4行以内で述べよ。 |
硫酸銅の減量曲線 硫酸銅 (U)の青い結晶100mgをはかりとり,温度を上げながら,その質量の変化を測定したところ,図のようになり,250℃では,白色粉末となった。( 1)硫酸銅(U)の青い結晶と白色粉末では,どちらが安定か理由を付して答えよ。(2)硫酸銅(U)の青い結晶と白色粉末を化学式で表せ。また,両者の違いを,質量変化に基づく計算により確認せよ。 (3)硫酸銅(U)の青い結晶が白色粉末になる過程を,温度の上昇に伴う質量変化に対応させて記述せよ。 (東大化学1) 圏内配位子と圏外配位子 H15N5Cl3Coなる錯塩に以下の実験を行った。 a 錯塩0.100gを溶かした水溶液を微酸性とし,硝酸銀水溶液を加えたところ0.115gの沈澱が生じた。b 錯塩0.100gを溶かした水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えてしばらく加熱した後微酸性とした溶液に硝酸銀水溶液を加えたところ0.172gの沈澱が生じた。c 錯塩0.100gを溶かした水溶液に十分な量の水酸化ナトリウム水溶液を加え,加熱して錯塩を完全に分解した。この反応で発生した気体を0.100M硫酸30.0mlに補習し0.100M水酸化ナトリウム水溶液で滴定したところ40.0mlを要した。キ aとbの実験で得られた沈澱の生成量が同じにならない理由について考えを述べよ。ク cの結果とキから,この錯塩に適当と考えられる化学式を書け。(東大化学2) |