Q 資格系は今後ますます有利になるのでしょうか?
A 「資格があるから有利」という発想は,あまり正確ではありません。就業機会という点での有利・不利は,その資格を必要とする職が成長し続けるか,あるいは業界団体の政治力がどうかといった点で見る必要があります。
その上で,あえて一般論を述べますと,今後資格系職種ではどの分野も人材余りは避けられません。資格の内容によっては,無資格者のほうがかえって就職で優遇されたり(同じ仕事なら人件費を下げられる),規制緩和の対象になって有難味が薄れたりすることもあります。ゆえに,「手に職のない一流大学卒」に比べて本当に有利かというと,疑問です。従って,有利・不利を気にして資格にこだわるよりも,やはり興味のある方面に進むべきでしょう。
ということで,ここでは,次のような多様な評価項目があることを示すにとどめます。
(1)進学する大学の就職状況が良好なら,資格を取って技術系の現場専門職に就く他に,事務系の管理職を目指す道もあるのではないか?
(2)やりがいの根拠として創意工夫を重視する人は,定型業務ばかりの資格系職種に飽きるのではないか?
(3)安定性を重視して医師や公務員になろうとする場合,実際にはその先にさらに出世競争があり,要職に就くには大学名やそれまでの環境(簡単に言えばコネ)が効いてくるようなことがあっても定型業務だけで満足できるか?
(4)大学でいろいろ勉強する中で興味の対象が変化することもあるのではないか?
(5)大学卒業までに社会情勢が変化し,志望の職種の人気が急に低下するようなことがあっても,その職に進みたいか?
あらゆる面で満足できる職というのは少ないでしょうから,自分なりの「満足の基準」を考えておくべきです。つまり,収入・ステータスイメージ・自由度・安定性・興味・社会的重要性などのうち,もし一つか二つしか得られないとしたらどれをとるか,と考え,優先順位をつけておくと,選択の参考になると思います。すなわち,自分の本音を知っておくことが重要です。
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