Q 大学院大学化や大学間連携の動きがあるようですが,今後どのような影響が出るでしょうか?
A とりあえず,受験生向けの記事を意図して書きます。本格的な教育論は,やはりその筋のサイトで専門家にお訊ねください。
大学院大学構想については,話が持ち上がってから,ゆうに十年以上過ぎており,この緩慢さから見ても,何か画期的な改革になるとは考えにくいと思います。また,単位の互換など大学間の提携関係も検討されているようですが,肝心なのは講義の内容です。
科目選択の幅が広がるのは,学生の多様な興味に大学が応えようとしているということであり,歓迎されます。また,その結果人気教官とそうでない教官との差が明確になり,各教官が授業に工夫をこらすなど,これまで以上の努力が求められるようになることも期待されます。
しかし実際には,よい内容の授業やゼミよりも単位を取得しやすい授業,就職実績のよいゼミに人気が集中するでしょうし,教官は授業よりも論文数を稼ぐほうに力を入れたいのが本音でしょう。そういう双方の思惑が重なって,結局これまでのような,平和な日本的大学ムラ社会が現出するのではないでしょうか。
また研究職志望の学生にとっては,在学中の成績が非常に重要になりますので,これまた
(1)必要最小限の単位数の科目に絞って,
(2)できる限り高い点数をとる,
という効率重視の考え方が根強く残存するでしょう。点数本位の採用が続き,優秀な学生がこのような現実的行動をとり続ける限り,「興味本位の幅広い科目選択」「幅広い教養に基づく発想力の養成」といった構想は,骨抜きになるのではないかと危惧されます。
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