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Q 多くの受験生を見られたご経験上,勉強の無駄を防ぐために特に避けたほうがいいことはありますか?

A 空回りの原因としては,

1 自分の解答や,独特の書式,記号使いにこだわり,問題集の模範解答を身につけようとしない

2 自分のレベルに合わないハイレベルなことばかりをやりたがり,基礎をおろそかにする

 が大きいです。

 勉強は,どれだけ模範解答の合理的解法を真似できるかにかかっています。しかし予備校業界に長らくいると,極端に変わった受験生にもたまに遭遇します。

 中には,模範解答に合わせておけばいいんじゃない?と言われると切れて,「そんなことは学校でも他予備校でも聞いたことがない」「それじゃあ自分の解き方は間違いなのか,採点者がそう言っているのか,教科書は絶対なのか」などと抵抗する人もいます。

 そういう人には,どの先生も,「勝手にしたら?」「大学に問い合わせたら?」「君はノーベル賞確実だ!」 などと言ってあげるしかありません。ただ,そんなところで嵌っている受験生は,例外なく成績で底辺をさまよっていることを考えると,基本的な学習姿勢は早々に身につけたほうが,致命的な空回りを避けるうえで有益でしょう。

 なお,参考書・問題集は,メインとしては歴史ある出版社のものを使いましょう。旺文社,文英堂,数研出版あたりなら,どれもきちんとした標準の表記に徹していて,無難です。

 どの模範解答でもだいたい同じように表記されているのに,わざわざ逆らうのは時間の無駄です。まずは標準的な表現をストレートに身につけて,早く上手に学力を上げましょう。(2015.1.18)

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