Q 世界史ですが,はじめに薄い問題集をやっておくというのは有効でしょうか?
A 入試直前期の確認用ならともかく,これから受験勉強を本格的に始めるという段階であれば,まずは一定量の知識がないと,どんなに薄い問題集でも歯が立たないでしょう。そこで,
(1) まず参考書で,あるひとつの単元を読み込む
(2) 次に,基本的で問題数の多い問題集で,当該単元の問題をやって,知識が頭にはいったかどうか確認する
(3) 不十分な知識は一定期間後に復習する
という作業を着実にこなしていったほうが安全でしょう。終わりの単元までいったらまたはじめからやり直します。ついつい口当たりのよい問題集に走りがちですが,楽をすればそれだけあとの負担は増えるのだということは認識しておきましょう。薄いのに「これで完璧」などとうたっている問題集には,間違っても近づかないことです。
ここからは余談です。
なぜ多くの受験生は「薄くて口当たりのよい参考書」に走ってしまうのでしょうか。じつはこれは,消費行動としてはごく自然なことなのです。消費者アンケートでは多くの人が「多少高くてもよい品を買う」と答えますが,実際には安い粗悪品が最も売れるのです。
しかし受験勉強については,石鹸やトイレットペーパーと同列に考えるのは危険です。なぜなら,粗悪な消耗品を使っても消費者が粗悪な人間になることはありませんが,知性の働いていない粗悪な参考書を使えば,読者の思考そのものが粗悪品になってしまうからです。
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