Q 東大の数学や英作文は,多くの受験生が0点だというのは本当でしょうか?
A 年度にもよりますが,そういう問題も少なくないようです。過去に東大で的中した当学院予想問題の内部成績表を見ると,全国模試トップレベルの人でも,なかなか得点できるレベルには達していない状況が浮き彫りになります。
だからといって,問題が異常に難しいというわけでもないのです。たとえば英作文ではDuringのあとに文を書いてしまうとか,知っているはずの定型表現が思い浮かばなかったという,たわいのないミスがかなり見られます。数学では,やはり知っているはずの解法が使いこなせなかっただけ,というのがほとんどです。英文和訳では,単語の訳し忘れや,「日本語が変」というケースが続出します。世界史などでも,基礎知識をフルに活用して出題の意図に沿う解像度の高い記述をするのは,想像以上に難しいものです。
模試で得点できてなぜ入試でできないかというと,入試出題者は,「基本事項で皆が知っていることでありながら,いざやってみると間違えやすいポイント」を徹底的に研究して出題してくるからです。これに対し,模試ではどちらかというと「難しいが,どこかで聞いたことがあればあっさり解ける」タイプのものが出題されるように見受けられます。
よく,東大生が「模試と入試問題はやはり質が違う」と言うのは,こういうことを指しているのではないかと思います。
当学院で,徒な難問を避け,基本事項への熟練を期すための複合的で重厚な予想問題を用いるのはそういう理由によります。
ちなみに,「多くの受験生が0点を取るような問題を出題しても意味がないのではないか」という意見をよく耳にしますが,一概にそうともいえません。
なぜかというと,まず,東大受験生のうち下位の3分の1ははじめから不合格がほぼ確定しているグループであり,この水準の人に配慮する問題を作る必要はないからです。必要なのは合否の境界レベルで精度を上げる問題,および,抜きん出た才能を検出する問題なのです。
次に,1つの問題だけ見れば,少数の人しか解けない問題はまずいように見えますが,問題が複数あることを考えると,「1問解けた人」「2問解けた人」……というように,ちゃんと受験生を序列化することは可能だからです。
ということで,志望校の入試問題をよく見て,「真の傾向」をつかむのが重要といえます。
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