Q 「実況中継シリーズ」のような参考書は役に立つのでしょうか?
A 参考書には,大きく分けて4種類あります。
1 全範囲をまんべんなく学べるもの。「チャート式」を筆頭に,いわゆる普通の受験参考書がこれにあたります。これは,教科書と並んで,受験生としては必須と考えたほうがよいでしょう。
2 導入型の厳選もの。「○○実況中継」や「テーマ別○○」のようなものです。とりあえず重要事項をてっとり早く先に勉強しようというものです。パフォーマンスなどがあっておもしろいという利点はありますが,入試の70%を占めるといわれる基本事項をカバーすることは到底できません。こういうものだけやって安心しているのは自殺行為ともいえます。必ずあとで,1のタイプのものでフォローすべきです。
3 範囲外・興味本位もの。マニアックな参考書です。これらは,普通の勉強をちゃんとやって実力を付けてから楽しむものです。高校物理の公式を使いこなせないうちに微分方程式に走ったり,部分積分の計算が危ういうちに偏微分に時間を費やしたりするのは,やはり自殺行為です。中途半端な専門知識を振り回しても点にはなりません。まずは普通の解法を覚えるべきです。
4 要点集。いわゆる要点集のほかに,単語集や分野別のものが該当します。当然網羅性はありませんが,知識の整理に有用です。中にはカラーで,しかもかなり詳しいものもあります。
結論です。1の参考書を一通り終わらせることに努力を集中すべきです。ほかのものはそのための補助的手段に過ぎません。とにかく最低限の知識量を確保しないと,安心して受験できません。入試問題の7割は標準問題なのです。これをクリアするのが最も早く得点を伸ばす方法です。
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