Q 調査書は審査されるのでしょうか。されるとすればどのくらい響くのでしょうか?
A 大学により全く異なると思われますが,東大は昔からわりと手間をかけて厳正な審査をする大学なので,調査書についても当然考察対象になると思われます。研究室では,時折,高校ごとの調査書のクセや,高校の先生のタイプが話題になります。出されたものはしっかり見る,が原則です。東大はこんなところなので,調査書を甘くつける高校とか先生とかのデータも揃っています。
ただし,高校間較差や履修学年を厳密に考量するのは難しいでしょう。従って,極端にいい場合,極端に悪い場合に考査の対象となる,と考えておけばよいのではないでしょうか。
普通に高校に行っているなら問題はありません。ただし,主要科目に3があると目立ってしまうでしょう。また,実技科目などは「まじめさを見る指標」なので,2以下は危険でしょう。
通常,遅刻の欄はありません。が,常習の場合には何回かで欠席1日分として扱う高校があるようです。高3での欠席日数は20日以内におさえたいものです。高校によっては高3の12月以降の欠席はカウントしないこともあるようです(特に私立)。
受験生が特に気になるのは「特記事項」のようですが,通常,この欄は「特になし」になります。また,生徒会長とかをやっても,それほどほめられるわけではなく,「図書委員」「美化委員」などと並んで,単に「生徒会長」と書かれるだけです。従って特記事項に何か書かれるのはだいたい悪い場合と相場が決まっています。次のような場合に問題になるようです。
(1) 校内備品破壊 (2) 登校拒否 (3) 面談欠席(特に高3の進路指導の面談)(4) 授業中の居眠り常習 (5) 行事をことごとく欠席する
こういう場合には婉曲な表現で何か書かれてしまうこともあります。東大受験生の場合には,案外(3)~(5)が問題になることが多いようです。身に覚えがある場合には,早めに「よい子」になるのがいいでしょう(^^
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